【行政/議会】伊勢崎市政や群馬県政、市議会や県議会、選挙などの伊勢崎に係る?話題を取り上げ、まちづくりを中心に行政の多様な取り組を紹介していきます。情報はinfo@press-isesaki.com
【写真】5重点政策を語る五十嵐清隆伊勢崎市長

「児童福祉を最優先」も5重点政策バランスよく
五十嵐清隆 伊勢崎市長に聞く 2019【1】

 
将来人口見通しとその実現性を盛り込んだ「市まち・ひと・しごと総合戦略」で、「人口の減らない元気なまち」を標榜している伊勢崎市。「安全・安心」「教育・スポーツ文化」「行財政改革」「地域経済」「福祉・医療」の均衡のとれた5重点政策の着実な取り組みが続く。市人口は3年前より1827人増の21万3639人(1月1日現在)。これまでの歩みと今後の取り組みについて五十嵐清隆市長に聞いた。

―― 5重点政策のなかでも力を注ぎ、取り組んでいるのは。

五十嵐市長 今は「福祉・医療」で、とりわけ児童福祉を最優先に、子育てしやすい環境を整えている。全小中学校の教室へのエアコン設置は平成23年度から2ヵ年。和式トイレの洋式化は、平成26年度から4ヵ年かかった。エアコン設置は国に補助金申請したが、まだ取り組みが早すぎたのか自主財源で賄った。2年目は何とか補助金が認められた。

―― 教室のエアコン設置やトイレの洋式化を、他の自治体に先駆けて取り組んだ、そのきっかけは

五十嵐市長 平成22年の猛暑の7月初めに宮郷第二小学校を訪れた時、新旧校舎の教室で、快適な冷房教室と37度を超える中、扇風機だけの教室を目の当たりにした。低学年・高学年に関わらず授業の関係でいずれかの振り分けられるのを知り「これは何とかしなければ」と痛切に感じた。トイレの洋式化は、児童の「トイレが使えない」「体調を壊した」など、家庭ではほとんど見られない学校の和式トイレ利用の悩みを保護者から聞いたためだ。当初は3カ年で、と取り組んだが、1校あたり1億円近い費用がかかるため、結局4年かかってしまった。

             5歳児検診 新年度から市内全63園に

―― 福祉・医療関連で、その他にどのような取り組みを。

五十嵐市長 街中に設置を求められていた障害者の交流拠点となる専用の障害者センターを平成29年4月、西田町に開設した。保護者の皆様のさまざまな意見も取り入れ、調理実習などもできる厨房も整備している。既存施設を取得、改修したので、土地の取得から施設を開設するまでの期間を短縮するとともに費用も抑えることが出来た。赤堀南小・宮郷小学校区には昨年度、放課後児童クラブを開設している。5歳児健康診査では一昨年度4園、昨年度10園のモデル事業を新年度には全63園に広げる。楽しく快適な学校生活や子育て環境の充実など、例え一時、伊勢崎を離れても故郷を想い起こし、いつの日かこの地に戻ってきたいと思える地域、人口の減らない街づくりをしていきたい。(2019年2月7日)
                         

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働き方改革支援策のポイントを解説する井野衆院議員

安倍首相投票など自民党総裁選を振り返る
「働き方改革支援策」講演で井野衆院議員(2018年9月26日)

 群馬2区選出の井野俊郎衆院議員は9月25日、経済団体主催の「働き方改革に対する支援策」の講演会で、安倍普三首相と石破茂元幹事長の一騎打ちとなった、9月20日投開票の自民党総裁選について、両陣営からの激しい引き合いに「大変だったが、よい勉強になった」と振り返った。

 総裁選では事実上の自主投票となった竹下派に所属する中で、安倍首相に投票。同じ竹下派の小渕優子衆院議員は、石破氏支持に回った。

 群馬県連所属国会議員10人のうち、8人が安倍首相に投票。一方、党員・党友による地方票は、石破氏が安倍首相を上回った。

 「現職批判もよく聞いたが、一方の石破さんは、どのような国にしたいのか、ビジョンが見えなかった」と選挙戦を総括。お世話になった先輩議員からの働きかけには、誠意をもって応えたいという思いも吐露。次回は「フリーハンドで自分の思う人に」と決意を新たにしていた。

 講演の最後に「永田町人物図鑑」として、自身の政治活動を通して感じた、安倍首相や石破氏の他、自民党内や野党の要職にある国会議員数人を寸評。「政治の世界は政策よりも好きか嫌いかが、折り合えるか否かの基準」と、政界の人間模様を読み解いた。

 講演は群馬中小企業家同友会伊勢崎支部が、9月例会として主催。厚生労働委員として法案成立に係った強みを活かし、来年4月施行の「働き方改革関連法案」のさまざまな支援策を1時間以上にわたり解説した。
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