【フロント】伊勢崎の身近な話題を発信する地域情報サイト。独自記事で他メディアとは、ひと味違ったニッチな情報、埋もれた話題を積極的に取り上げます。情報はinfo@press-isesaki.com
第171回直木賞候補作「あいにく・・」全6編短編集が9位初登場
伊勢崎市図書館予約ランキング(2024年7月16日調査)
大縁日トウモロコシ観音「善應寺の曝涼」/入場無料
所蔵掛軸特別公開/近世から近代の日本が十数点
開催日時:8月9日(金)午前7時〜午後5時
会場:善應寺(伊勢崎市曲輪町10−11)
劇団前進座 松本清張朗読劇「砂の器」「駅路」
開催日時:8月7日(水)午後6時半開演
会場:メガネのイタガキ文化ホール伊勢崎(伊勢崎市文化会館)
ベテラン俳優の朗読が、私たちをミステリーの現場へ誘う
楽しく学べるシニア・初心者向けスマホ教室運営
和菓子店の若女将が個人で事業活動(2024年6月27日)
観光客に優しい国・日本、しかし限界も
ニューヨークタイムズ アジア太平洋欄記事(2024年6月7日付)
「可愛い。大胆で目立つデザインと色使い。こんな着物があっていいんだ」。
銘仙のまち伊勢崎プロジェクト代表 高山華代さん(2024年6月6日)
 放映中のNHK朝ドラ「虎に翼」で伊藤沙莉さんが身に纏っていた着物が、大正から昭和初期にかけて一世を風靡した伊勢崎銘仙。「可愛い。大胆で目立つデザインと色使い。こんな着物があっていいんだ」。都内の着物好きが集まる会で初めて銘仙を目にした時の衝撃と感動が、現在の活動に繋がっている。3月に開店した、いせさき銘仙・アンティーク着物の「華々HANABANA」は「銘仙のまち伊勢崎プロジェクト」の取り組みの成果ともいえる。

 24歳頃から通い始めた、自由な雰囲気が気に入った着付教室。これを縁に都内の古着屋を巡り、群馬県内で伊勢崎銘仙を扱う店の開業を考えた。仕事の傍ら、週末は東京・原宿の着物古着店でアルバイト。仕入や経営のノウハウを学んだ。高崎市内の古民家を手作りで1年かけて改装し、開店にこぎつけたのは28歳の時。夜間に改装個所に印を付け、週末に鋸や金槌を手にして作業を進めたのは、DIYが得意な交際中の2歳下の夫だった。

 交際4年後の32歳で結婚し、伊勢崎の夫の実家に転居した。店の運営は軌道に乗りつつあったが、移動も考えて7年後に閉店。夫と話し合って共に着物業を営むことを決意し、新たに前橋で物件を探した。紆余曲折を経て2011年に出店したのが「きものリサイクルセンター無二。」だ。育児のために前橋店を任せている夫は、ここに至るまでも仕入れから店舗運営まで献身的にサポート。結婚のためにダンプ運転手から、安定した職を求めて専門学校で修学後、病院の栄養士の勤務経験も持つ。

 「銘仙のまち伊勢崎プロジェクト」は、いせさき楽市などの事業と連携し、関連展示や小物販売などを通して銘仙の魅力を伝え、新たな価値創造でまちの活性化を促すことが狙い。2022年7月の伊勢崎市主催の「まちなか宝探しのワークショップ」の事業企画で、これまでの取り組みが優秀プランに選ばれた。まずは個人の思いの充実をとグループの応援を受け、以後の関連イベントに取り組む中、本町のSOAビル西側の角地テナントビル1階に「華々」はオープンした。

 同店は単なる街中の銘仙着物ショップに留まらず、銘仙関連の情報発信基地、関係者だけでなく銘仙に感心を寄せる老若男女が集うサロンを目指している。「銘仙をもっと多くの人に知ってもらいたい」。そんな思いを込めて、店内の中央には大きな丸テーブルが置いてある。銘仙の魅力発信のため、今秋には店の2階を借り、関連イベントの開催なども計画している。

 店舗運営の他、関連イベント参加や月に3回程度は足を運ぶ都内への買い付けで多忙を極めている。その合間を縫って休日の小学5年の二男の少年野球の付き添いが、もっかの癒し。ひたすら好きなことに邁進できたのは、常に傍らで支えてくれる存在があったから。朝ドラ「虎に翼」で日本人初の女性弁護士となる妻に「好きなことをしていいんだよ」と妻を応援しつづけた夫「雄三さんみたいですね」。取材の終わりに、記者がそう水を向けると「あ〜本当にそうですね」と、あらためて感謝の表情を浮かべた。(廣瀬昭夫)
妻の重度障害で介護離職 自ら介護事業を起業
家族・患者支える重度障害者グループホーム開設(2024年1月30日)
酒宴・座敷舞の「からりこ節」伝承に「まちだ連」結成
いせさき祭りの民謡流しやまちなか文化祭で往事を再現(2023年9月20日)
「伊勢崎まちなか文化祭」商店訪問を知る市長ブログ
行事後押し写真掲載も 市民活動きめ細かく支援(2022年11月21日)