【写真】くわまるプラザの「ソーイングホール」と命名した開放的な吹き抜けホール

分散旧保健センター機能と子育て支援一体化で効率的に「くわまるプラザ」
再選した臂伊勢崎市長に聞く‐2025【1】(2025年4月3日)

伊勢崎市の臂泰雄市長が1月の市長選で無投票再選を果たした。前任市長らの蒔いた種から花を咲かせようと、一期4年間のスローガンに掲げた「いせ咲く。」。2期目はスタートした第3次伊勢崎市総合計画のビジョン「持続可能な共生都市」の実現とともに「次の世代の種まき」を自らに課す。今後の4年間も再び掲げた「いせ咲く。」。その浸透、具現化のために市長マニュフェストに注力する。2025年度の事業も併せて各種取り組みを聞いた。

― くわまるプラザ(市新保健センター)が4月に開設。華蔵寺公園内の水生植物園再整備やカフェオープンなど、蒔かれた種の「いせ咲く。」が結実したひとつですね。

臂市長 くわまるプラザは、これまで市内4カ所で行っていた健康診査・健康相談・栄養指導などの保健センター機能と子育て支援を一体的、効率的にサービスの質を高めて提供していく。建物内に新設した「こども家庭センター」※で、妊産婦や子育て世代、子供への一体的な相談支援など、子育て支援の充実を図っていく。乳幼児の一時預かり、子供プレイルーム設置など、保護者が安心して相談や交流ができる環境も整えている。妊娠中から切れ目のない包括的な支援で、子育てに関する不安や悩みを軽減して地域全体で子どもを育む社会づくりを進めていく。また健康に関する情報発信拠点としても機能させたい。

※編集部注 「こども家庭センター」は、従来の子育て支援課から相談支援機能部分の「子育て相談係」、「こども発達支援センター」が独立(但し同センター業務場所は従来の除ケ町)。窓口は2階事務室。

― くわまるプラザは保健行政以外にも多用途の活用を見込んでいますね。

臂市長 建物は防災機能も強化しており、災害時には健康管理の拠点として活用する。また多目的な交流を図るオープンスペース、貸会議室的なスペースも確保しており、市民の利用や活発な交流を期待している。中心街の一角に立地しており、啓発イベントの周知のためのライトアップも行うなど、市民の交流とともに、まちなかの賑わい創出拠点としての役割も担っていきたい。

― 建物周辺では伊勢崎駅周辺土地区画整理事業を施行中。駐車場や道路整備は。

臂市長 くわまるプラザの駐車場は敷地内と近接地合わせて120台を確保している。不足するようであれば近くの北公民館の駐車場なども検討したい。周辺道路整備は引き続き行っていく。令和6年度末の事業費ベースの進捗率は約70パーセントを見込んでいる。

水生植物園
【写真】水生植物園再整備後の完成予想図。右上建物がカフェ(市ホームページから)

― 華蔵寺公園内の水生植物園の再整備とその一環で誘致を進めてきたカフェですが、それぞれのオープン予定や華蔵寺公園全体としての今後の誘客対策は。

臂市長 カフェ設置は都市公園法に基づく公募設置管理制度(Park-PFI)を活用して誘致した。水生植物園のリニューアルオープンとカフェ開店はいずれも今秋を予定している。誘客にはカフェの魅力を中心に華蔵寺公園のPR動画を製作する。並行して市の公式ユーチューブチャンネルやJR伊勢崎駅前南口の市インフォメーションセンター内に設置している電子案内板など、様々な媒体を活用して内外に情報発信する。華蔵寺公園の認知度を高め、集客力の向上を図っていきたい。(次回に続く)

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