
「つむぎ日本語学校」新校舎建設予定地。正面やや右の赤い屋根の平屋建物が喜多町公民館
伊勢崎駅周辺第2土地区画整理事業地内の喜多町に民間教育施設
新校舎が来春開校へ太田町の「つむぎ日本語学校」(2025年1月9日)
新校舎が来春開校へ太田町の「つむぎ日本語学校」(2025年1月9日)
印刷工場跡地の広大な空き地がまだ目立つものの、道路整備が進む伊勢崎駅周辺第ニ土地区画整理事業地区内の喜多町に、民間の教育施設が誕生する。一般社団法人アジア人材バンク(伊勢崎市太田町 菊池文也理事長)が運営するつむぎ日本語学校(前同所 舟橋洋子校長)は、受け入れる外国人留学生の増加に対応して新校舎を建設し、2026年春に開校する。2拠点は徒歩圏内の距離で、新校舎はよりJR伊勢崎駅に近くなる。
アジア人材バンクは喜多町公民館の道路を挟んだ南、約1340平方メートルの鉄工所跡地を取得。ここに今春、総2階建て延べ約790平方メートルの校舎を建設する。開校準備を経て来春には開校する。留学生を受け入れるのは、4月入学の進学2年コースと10月入学の進学1年6か月コースの2コース。20人規模の教室を10教室、職員室、図書室、保健室などを整備。駐車場は10台程度の他、駐輪場を確保する。太田町の日本語教室が入る2階建てアジア人材バンクと同様のシンプルな外観と壁の色を予定している。

留学生は卒業後、その希望や学力に応じた各種の専門学校へ。さらに卒業後は全国の日本企業に就職していく。太田町の日本語教室は、2023年5月に開校している。留学生はネパール、パキスタン、ベトナム、中国、スリランカ、ウズベキスタンなどアジア人が中心。一方、施設内では既にその前から技能実習生を受け入れ、日本企業への人材派遣を行っている。10室の寮も完備し、受け入れから各種教育、日本企業就職までの外国人の総合教育・人材派遣を行っている。

伊勢崎駅周辺のごみ問題に取り組む曲輪町1区で実施している住民参加型クリーン作戦。定期開催している地域住民交流の場「お茶っこ」(会場:曲輪町1区公民館)。美原診療所内ホールで開かれた災害イベント。こうした地域交流に同校の留学生が参加している。舟橋校長は「留学生には、多文化共生に取り組む地域の様々なイベントに参加し、日本の風土・文化に触れ、相互の理解を深めてもらいたい」と留学生に地元イベントの積極的な参加を促している。