【はた ひろき】1976年11月21日、伊勢崎市除ケ町生まれ・在住。群馬県立伊勢崎東高校(現伊勢崎高校)、城西大学経済学部経営学科卒業。父が経営する製造業メインの人材派遣(業務請負)会社グランテック(伊勢崎市除ケ町)入社。現在取締役。2009年、同社内で新規に農業部門立ち上げ。3年後にミニトマト栽培・販売の「はた農園」(伊勢崎市除ケ町)として独立。「伊勢崎市青年農業者の会」会長。伊勢崎商工会議所青年部入会は2005年。副会長3年、監事を経て2020年4月会長。
「計画を立て、まず一歩踏み出し、臨機応変に」
伊勢崎商工会議所青年部会長 畑裕樹さん

 未曽有のコロナ禍で、あらゆる経済・社会活動が制限されて早1年。青年部として関わってきた夏祭り、いせさきもんじゃイベント、ミスひまわりコンテストの3大事業は中止を余儀なくされた。一方、委員会活動や前橋市内の若手経営者を招いた講師例会などは、オンラインで滞りなく開催。リアルな会員交流では、新型コロナウィルス抗体検査キットで参加者全員検査の上、2面のグランド使用で密を避けた、キックボール大会を試みた。

 昨年4月就任早々に取り組んだのが、市内飲食店のテイクアウト・デリバリー情報の発信だ。青年部卒業生らを中心に運営されている、地域ポータルサイト「imap」に相談、協力を要請し、同サイトから店名、ジャンル、連絡先がわかる一覧ページを素早く情報発信した。青年部で新たなSNSツール立ち上げも考えたが、浸透には時間がかかると判断し即座に動いた。

 昨年2月の一斉休校を機に、自身で最悪のシナリオも想定した仮説計画を立てて準備した。練習も踏まえてリモート会議を先行実施。副会長や各委員長予定者には、各事業の意義や目的のおさらいと今後のビジョンを事前検討してもらうことで、スムーズな4月スターを切った。会員間のSNSツールでコロナ関連の各種助成事業を情報発信する一方、会員の悩みなどを聴くアンケート調査も実施してきた。

 「計画を立て、まず一歩を踏み出す」「どんな状況でも、その中で何が出来るのかを考える」。それらに「臨機応変に対応する」のが信条だ。青年部入会は、親族経営の組織の「外の世界を知り、勉強したい」と自ら門を叩いた。尊敬する先輩で島田工業(伊勢崎市長沼町)の島田渉社長から、刺激的な青年部活動について聞いていたことも大きいという。

 人材派遣業で製造の一端を担うなか、芽生えたモノづくりへの憧憬。部品生産にとどまらない完成品を模索した時、全工程に関わる農業こそが究極のモノづくりに映った。ハウス栽培による通年生産と継続雇用が可能なミニトマトを選んだ。温度・湿度管理を始め、給水、通風を作業所内に設けた制御機器で一括管理している。

 取り入れているのはハウス内のCO2濃度なども環境制御を徹底するオランダ式農業だ。一週間に一度は高さ、茎サイズ、花数などをサンプリング計測。データを蓄積し、空いた時間も「ミニトマトの過ごしやすい環境を考える」。品質、納期厳守の安全安心をベースに、販売先から“是非・・・”と求められる、極上のミニトマト探求に日々余念がない。
(2021年2月14日 廣瀬昭夫)

「この街ピープル」(いせさき新聞2004年〜2018年)の過去記事。
2004年〜11年 2012年〜13年 2014年〜17年 2018年1月〜8月