【つのだ しんご】1985年7月、伊勢崎市境米岡生まれ・在住。県立伊勢崎工業高校電気科、日本工学院専門学校ミュージックアーティスト科(2年制)卒業。半年後に帰省し、電気工事関連会社に就職。2006年にカーボディコーティングのアクセルクリーン株式会社(前橋市上泉町)入社。前橋JC卒業生の同社社長の勧めもあり2016年、伊勢崎JC入会。21年専務理事、24年は2委員会を統括する室長、他JCへの出向委員なども歴任。25年1月、第62代理事長。会員は11月末現在52人。
「JC(青年会議所)は多くの出会いと学び、成長とチャンスの場」
伊勢崎青年会議所 第62代理事長 角田新悟さん(2025年12月8日)
 地域活性化委員会が担当した、若者の政治参加意識を高めようと5月にスマーク伊勢崎の駐車場で開催した「学生選挙」。5人前後の大学生グループら4組が事前に練り上げた政策テーマを競い合い、4人の市議会議員とパネルディスカッションも行った。地元飲食店が参加する華蔵寺公園広場で10月開催の「いせさきカレーG級グルメコンテスト」は400食を完食。同時開催のキッズフェスティバルがイベントを盛り上げた。

 会員は20歳から40歳までの青年経営者が中心だが、「入会2,3年の若手を委員長に抜擢した。他の4委員会委員長も同様で初めての経験だが、みんな見事に期待に応えてくれた。これからのJC活動を背負っていける人材に」とその成長を手放しで喜んだ。11月末時点の会員は52人だが、事業年度開始の1月時点は43人でスタート。年初はこうした若手が全体の47パーセントを占める、新陳代謝が進む組織構造も背景にある。

 会員は年間を通してさまざまな青少年育成や地域振興事業をボランティアで行っている。伊勢崎JCが行政の委託を受けて45年間続けている「いせさきまつり」はそのひとつ。今年は市民バンド6組を招いた野外ライブコンサートを開いた。2019年の同まつりでも担当委員長としてステージを設けるなど「素人バンドの皆さんに発表の場を」という自身の思いを実現した。そこには高校時代から密かに作曲を手掛け、卒業後には音楽専門学校にも通った過去がある。

 創業社長や二世会員がほとんどという組織の中では、異色のサラーリーマン会員。前橋市内勤務というハンディもある。理事長として、市内外のさまざまな行事や会議、委員会活動に多くの時間や負担を強いられるが、言い訳や愚痴は一切出てこない。「本来なら知ることのない世界。これまでのJC活動で多くの出会いと学び、自身の成長の機会やチャンスをいただいた。このことを後輩たちに伝えたい。地域づくりは次世代に誇れる何かを」と活動への愛着を示す。

 学生時代から憧れているのが、ロックバンド「黒夢」のヴォーカリストでミュージシャンの清春。都内のライブハウスに現在も足を運ぶ。日々の息抜きはJC活動の仲間との語らいで、適度な距離間のコミュニケーション力が持ち味だ。取材は某日の午後7時。仕事で5分遅れの事前連絡を受け、待ち合わせの喫茶店には作業着から着替えたネクタイ姿で現れる。最後の写真撮影後に、テーブルに隠れて気づかなかったが、「実は下は作業着のまま」と茶目っ気たっぷりに明かしてくれた。