JR両毛線(左)・東武伊勢崎線の鉄道高架間の公園計画地

鉄道高架に囲まれた変則的な細長三角地の桜公園
耐震性貯水槽も埋設 年度末の完成へ(2024年10月26日)

 伊勢崎駅から東に延びる2本の鉄道高架に囲まれた、東西に細長い変則三角形の桜公園(伊勢崎市平和町)。伊勢崎市が年度末の完成を目指して整備を進めており、耐震性貯水槽、多目的トイレなどの設置を計画している。伊勢崎駅周辺第一区画整理事業地内で計画している公園としては、3か所目の公園整備となる。

 公園北側のJR両毛線に接する距離は、ほぼ直線で94m。東武伊勢崎線に接する南側は、わずかな曲線を描いて104mある。高架下は2路線とも駐車場に利用している。伊勢崎大間々線(通称六間道路)に接する東は48m、西側は10mあり、広さは0・24ha。出入り口は東西に各1カ所設ける。近隣に住む住民が利用する、街区公園(1か所当たりの標準面積0・25ha)として整備する。市は昨年、近隣住民に説明会やワークショップを開き、それら意見に基づいて整備案をまとめた。

 同区画整理事業地内の駅北口の公園予定地内には、先行して40㎥の循環型の耐震性非常用貯水槽を地下埋設している。通常は水道管に連結し、水槽内はきれいな水を流している。災害などの断水時には、自動的に遮断弁が作動し、飲料水や消火用水として活用する。一方、桜公園内設置の貯水槽(40㎥)は循環しないタイプで、飲料水としては使用せず、災害時の消火用水などとして使う。貯水槽は給水作業がしやすいように東側の道路沿いに埋設する。

 公園東側道路の北角に設置するトイレは、多目的トイレ一基のみで男女別は設けない。すべり台、ロッキング遊具、パーゴラなども設置。公園内周囲は散策路として幅員1・8mのアスファルトで舗装し、車椅子の通行も可能にする。広場全体は山砂を敷き詰める。公園の名称になっている桜もわずかだが植樹する計画。同区画整理事業地内には、南口駅前広場(0・23ha)、大手町パティオ(0・1ha)などが整備され、各種イベント開催時の賑わい拠点として利用されている。