病院建物と葬儀場が並ぶJR伊勢崎駅南口(上)。シンボルロードから見るJR伊勢崎駅
賑わいと魅力あふれる街並み形成に向けて整備が進むJR伊勢崎南口。駅前から南下する駅南口線(シンボルロード)西角に、このほど葬儀場がオープンした。東角には病院が建ち、メインストリート両角地の駅前施設が揃ったことになる。伊勢崎警察署の駅前交番前の謎めく空き地。武家門通り西の玉垣が整備された寺院境内で進む墓地増設。伊勢崎駅前は整備前の立地もあり、一般的な駅前風景にはない“異形の街並”が形成されつつある。
駅前にふさわしい景観と機能性を供えたシンボルロードの幅員は、南進約200mまでが28m(車道13m、東歩道9・5m、西歩道5・5m)。残る足利通りまでの幅員は21m(車道10m、東西歩道各5・5m)で、現況の路線形を活かして、現在は歩道整備などが進んでいる。いわば駅周辺再開発事業の目玉整備のひとつで、当初は直線で幅員35mを計画していたが、事業費の縮減と工期短縮のため見直された。賑わいや活力を生む空間として、沿道などの今後の活用方法が注目されている。
駅前の曲輪町に開業したのは家族葬のタクセル。市内の建設会社所有地に、平屋で30人規模の家族葬用会場を設けた。駐車場は10台を確保している。同施設は北関東、埼玉、東海地区で地域ごとの運営会社を設けて急拡大している。群馬県内では高崎、前橋2か所に続き4カ所目。来年1月には連取町に市内2カ所目を開設する。さらに桐生、太田、館林にも年内から来年にかけて順次オープンを予定している。地域の同業他社にとっては脅威となりそうだ。
武家門通りから西に延びる善慶寺の玉垣(上)。駅前交番前、壱番街通り入り口右の空き地
武家門通り入り口から西に向かって新たな墓地を整備しているのは曲輪町の善慶寺。わずかなカーブを描いて施工した石造りの玉垣(境界の冊)は全長120メートルに及ぶ。石柱には法人、個人の寄進者名が刻まれ、玉垣の途切れる西の先には正門を新築中。側面両妻に唐破風がついた平唐門様式で、年内にも完成させるという。整備事業前の道路沿いには住宅が建ち並んでいた。底地を所有していた寺が移転跡地に墓地増設を計画。これまでの一律的な区割りではなく、駅前という立地にふさわしい広さや形状を企画しているという。
駅前から南下するサブメイン通りが、ミニ公園パティオに繋がる壱番街通り。東角は和菓子・喫茶の3階建ての親玉まんじゅうの店舗兼住宅。一方、西角は普通車が2〜3台駐車可能な砂利敷の空き地で、南側は三光堂書店、西側は脳血管研究所美原診療所に囲まれている。南北約5・6m、東西約11・7mあるが、接道部分は大きく隅切りが施されている。市所有地や区画整理事業の保留地ではなく、既に仮換地が完了した民有地。近隣に話を聞くと、何かしらの活用を考えた不動産会社が、周囲に事情を尋ねに来たこともあるという。
葬儀場や寺院玉垣など“異形の街並” JR伊勢崎駅南口駅前
仮換地済みの謎めく空き地 駅前交番前(2024年10月5日)
仮換地済みの謎めく空き地 駅前交番前(2024年10月5日)
賑わいと魅力あふれる街並み形成に向けて整備が進むJR伊勢崎南口。駅前から南下する駅南口線(シンボルロード)西角に、このほど葬儀場がオープンした。東角には病院が建ち、メインストリート両角地の駅前施設が揃ったことになる。伊勢崎警察署の駅前交番前の謎めく空き地。武家門通り西の玉垣が整備された寺院境内で進む墓地増設。伊勢崎駅前は整備前の立地もあり、一般的な駅前風景にはない“異形の街並”が形成されつつある。
駅前にふさわしい景観と機能性を供えたシンボルロードの幅員は、南進約200mまでが28m(車道13m、東歩道9・5m、西歩道5・5m)。残る足利通りまでの幅員は21m(車道10m、東西歩道各5・5m)で、現況の路線形を活かして、現在は歩道整備などが進んでいる。いわば駅周辺再開発事業の目玉整備のひとつで、当初は直線で幅員35mを計画していたが、事業費の縮減と工期短縮のため見直された。賑わいや活力を生む空間として、沿道などの今後の活用方法が注目されている。
駅前の曲輪町に開業したのは家族葬のタクセル。市内の建設会社所有地に、平屋で30人規模の家族葬用会場を設けた。駐車場は10台を確保している。同施設は北関東、埼玉、東海地区で地域ごとの運営会社を設けて急拡大している。群馬県内では高崎、前橋2か所に続き4カ所目。来年1月には連取町に市内2カ所目を開設する。さらに桐生、太田、館林にも年内から来年にかけて順次オープンを予定している。地域の同業他社にとっては脅威となりそうだ。
武家門通りから西に延びる善慶寺の玉垣(上)。駅前交番前、壱番街通り入り口右の空き地
武家門通り入り口から西に向かって新たな墓地を整備しているのは曲輪町の善慶寺。わずかなカーブを描いて施工した石造りの玉垣(境界の冊)は全長120メートルに及ぶ。石柱には法人、個人の寄進者名が刻まれ、玉垣の途切れる西の先には正門を新築中。側面両妻に唐破風がついた平唐門様式で、年内にも完成させるという。整備事業前の道路沿いには住宅が建ち並んでいた。底地を所有していた寺が移転跡地に墓地増設を計画。これまでの一律的な区割りではなく、駅前という立地にふさわしい広さや形状を企画しているという。
駅前から南下するサブメイン通りが、ミニ公園パティオに繋がる壱番街通り。東角は和菓子・喫茶の3階建ての親玉まんじゅうの店舗兼住宅。一方、西角は普通車が2〜3台駐車可能な砂利敷の空き地で、南側は三光堂書店、西側は脳血管研究所美原診療所に囲まれている。南北約5・6m、東西約11・7mあるが、接道部分は大きく隅切りが施されている。市所有地や区画整理事業の保留地ではなく、既に仮換地が完了した民有地。近隣に話を聞くと、何かしらの活用を考えた不動産会社が、周囲に事情を尋ねに来たこともあるという。