【みやた よしのり】1964年10月23日生まれ、伊勢崎市山王町在住。県立桐生高校、明治大学政治経済学部卒業。ベイシアに11年勤務、環境コンサルティングビジネスのアドバンティク・レヒュースに13年勤務(本社:前橋市)。この間、2003年から3年間、しいの実保育園保護者会長。07年度、名和小PTA会長。2014年5月伊勢崎市議会議員(現在3期目)。16年5月市議会文教福祉常任委員会委員長、23年5月同公共施設のあり方調査特別委員会委員長。24年5月同議長。伊勢崎クラブ所属。
「感謝の言葉が最大の喜び、これが私のライフワーク」
第21代伊勢崎市議会議長 宮田芳典さん(2025年2月28日)
 
 民間企業勤務や自営業時代に培った幅広い人脈や経験を活かして議員活動をしている。宅地建物取引士や生保・損保業に関わる資格、ファイナンシャルプランナー(FP)、電気工事士など資格は多岐にわたる。「現在はペーパードライバーと同じ。ただ支援者から寄せられるさまざまな相談事には、具体的な対処方法や必要に応じて知り合いの弁護士やその他専門家に繋いだりする」。

 「いわば何でも屋」と謙遜するが、寄せられる様々な情報のなかでも、今後の市政に必要で役立ちそうな話は執行に伝える。「前市長の時代から現在まで、さまざまな案件を寄せたのは、議員の中では自分が一番多いのでは」と、ここは数を誇示する。外出の際に常に所持する縦開きの緑色のコンパクトな手帳(写真参照)。さまざまな声を即座にメモし、メールと同時に電話を手にするなど、素早い行動、軽快なフットワークが持ち味だ。

 伊勢崎の都市力は「こんなものではないはず」とその潜在能力に期待する。「首都圏の玄関口、本庄から車で15分の市南部は大きな発展の潜在力を秘めている。東武伊勢崎線境町駅周辺や赤堀、東地区、旧市なども」と地域全体の成長にも目を向ける。バランスを意識した政策提言のなかでは、昨今の各地で発生する悲惨な災害に対して「安心安全」に力を注ぎたいという。

 大学卒業後は「東京でひと花咲かせたい」との山っ気もあったが、父の病気もあり帰省して地元スーパーに就職。「地元への恩返しを」と地域活動にも汗をかいた。後に土日に休日が確保できる店舗開発部門を希望。その6年間やその後の半自営的な3年間などが、それを可能にした。活動をしていく中、叔父や周囲の勧めで市議に立候補。3期目は300票余で2位に甘んじたものの1,2期目はトップ当選を果たしている。

 早朝のストレッチ・柔軟体操・発声練習が日課。議長として臨む市議会当日は、活舌の悪い発音練習に余念がない。もともと元気な声が売りで、力余って「マイクのヒューズを飛ばしたことも2,3回」と他会場での武勇伝も明かす。支援者から「助かったよ。ありがとう」などの感謝が「自分の中では一番うれしい。これが私のライフワーク」と最後を結んだ。