【あかいし ゆうじ】1972年2月3日、横浜市生まれ、伊勢崎市下触町在住。足利工業大学付属高校電気科卒業後、父経営の板金加工・溶接会社に10年間勤務。その後、埼玉県内の半導体機械メーカー、プラントの設計事務所を経て2002年、30歳を節目に各種機械金属加工や設計・試作を手掛けるワイ・エイチ・アイを個人創業。2010年、伊勢崎市赤堀町今井に本社工場を建設し移転。2014年、株式会社三山テクノスに改組。
伊勢崎市倫理法人会は2020年7月入会。2021年10月、第15代会長就任。
「自分が楽しいと思えること」を参加意義に
伊勢崎市倫理法人会会長 赤石祐司さん(2021年11月7日)
 会員は週1回のモーニングセミナーを中心に、その他各種講演会や研修、日々の交流と実践を通して倫理経営を学んでいる。横浜へ1泊出張の際に、商談先の経営者から何気なく誘われ、そこの法人会会長が講師のモーニングセミナーに参加した。経済的困窮や離婚から会社立ち直りまで、あらゆる苦悩を包み隠さず語る講話に衝撃を受けた。伊勢崎に帰ってすぐに入会した。

 2020年7月入会以降、異業種の経営者の講話を聴くことを楽しみに、毎回欠かさずにモーニングセミナーに参加している。学び続けながら、これまでの自分の歩みや生き方を自分なりに重ねてきた。倫理がその解釈の裏付けとなって「自信や確信に繋がった」と振り返る。加えて組織としての強み「人脈の広がり」を入会後の具体的なメリットとして強調する。

 会の名称から敷居が高いと思われがちだが「楽しみ方は人それぞれ。自分が楽しいと思ったことを感じて欲しい」と参加意義を単純明快に訴える。そうした空気を醸し、まず既存の会員に満足してもらうことを優先すれば「人は自然に集まる」と、会員拡大宣言を封印。組織のリーダーとしては異例だが、自分が良かれと判断したことへの批判は恐れず、時に内外で「会の異端児」と呼ばれることも甘んじて受け入れている。

 長年取り組んできた災害発生時に生命を守る多目的防災シェルター「AEGIS/イージス」。阪神・淡路大震災以降、「自分に何かできることは」と考え続け、これまでの設計・試作・開発、板金加工・溶接などの全スキルを投入して昨年、やっと商品化にこぎつけた。代理店として米国製輸入核シェルターも扱い、ソーラーパネルバッテリーなど、防災関連商品の充実を図っている。総合的な提案ができる体制構築が今後の課題だ。

 毎週開催のモーニングセミナー出席を続けているためか朝型人間に。毎晩9時から10時には就寝し、翌朝4時には起きる。コーヒーを飲みながら約1時間半、思索にふけり、前日までに気になったことをネット検索。6時には出社してメールをチェックしている。禁煙、禁酒も断行中。通院禁煙はこれまで2度失敗し、新たなクリニックで3度目に挑戦している。後から気づいた受付脇の会員企業の証、会報の「職場の教養」。巡り合わせは続いている(廣瀬昭夫)