真の民意どこに?伊勢崎市議会の女性市議はその時どう動いたか
   「第3子以降の出産祝金廃止条例案」否決までの急転の舞台裏/その一(2019/06/25)
【写真】3月19日開催の伊勢崎市議会定例会本会議。田村幸一市議の「第3子以降の出産祝金廃止条例案」に対する修正動議

 伊勢崎市議会定例会の3月本会議の新年度予算案で、議決前夜まで賛成多数で可決が見込まれていた「第3子以降出産祝金廃止条例案」。一人会派を中心とする市議5人が、周知期間不足と経過措置を求める修正動議提出のなか、民意を受けたとして定数の過半数を占める最大会派、伊勢崎クラブ(原田和行会長)が、一夜にして否決に転じて継続が決まった。

 伊勢崎市は6月18日の市議会本会議で出産祝金継続は20年までの2ヵ年、以降は子育て支援策の総合的検討で、支給額を含め判断する、と改めてその方向性を打ち出した。否決は問題の単なる先送りだったのか。真の民意はどこにあったのか。急転の舞台裏で、覚醒したかのような議会制民主主義のダイナミズムと危うさを垣間見せた伊勢崎市議会。地殻変動に大きく関わった堀地和子・小暮笑鯉子市議に聞いた(次号、次々号にインタビュー記事掲載)。

 年200人〜300人が受給しているという伊勢崎市の出産祝金は、第3子以降の出産に対し、新生児一人に10万円を支給している。伊勢崎市が新たな学校給食費一部補助の予算化やその他の子育て支援を総合的に勘案し、3月末での祝金廃止を決めた。この条例案を上程したのが2月19日の本会議。一人会派(当時)の堀地市議が、周知期間のあまりの短さと、これを補う経過措置を求めて、賛同が見込まれる市議らに修正動議提出を呼びかけた。

   前代未聞の「委員会で可決、本会議で否決」

 本会議の円滑な審議に向けて事前の予備調査的審議を担う、所管の文教福祉委員会開催は3月7日。廃止案の経過措置など修正を考えていた伊勢崎クラブ所属の小暮市議だったが、皮肉にも同委員長を務めていた。会派の意向を受けた委員会運営の中で可決を余儀なくされたため、委員長を辞任。会派も離脱後の3月14日、田村・堀地・森田修・高橋宜隆市議らの修正動議提出の署名に名を連ねた。

 3月19日の伊勢崎市議会定例会本会議の出産祝金廃止条例案審議。修正動議否決後の廃止案採決で、議場には拍子抜けしたようなわずかなどよめきが広がった。廃止案の採決に賛成起立したのが、一人会派のわずか2人だったからだ。伊勢崎クラブが前夜、幹部などへの電話による根回しと本会議当日の早朝の集まりで、会派の否決を慌しく確認した。委員会審議の可決原案が、本会議で否決されるというのは前代未聞の事態だった。

   「伊勢崎クラブはイエスマンではない」

 原田会長は「批判の声が高まってきたことを受け止めた。急だったこと、会派の中には様々な意見もあり議論したが、最終的には私の考えに同調してもらった。会派が(執行の)イエスマンといわれることもあるが『ダメなものはダメ』という姿勢は評価を受けたはず」と胸を張る。小暮市義の会派離脱、修正動議参加の影響については答えなかった。

 周知期間不足と経過措置の必要性から、修正動議署名に加わらなかったものの、修正動議には参加した一人会派の伊藤純子市議は「出産祝金はその子供たちの将来につけをまわすようなもの。本来なら廃止すべき」と持論を力説する。伊勢崎クラブ所属の栗原麻耶市議は、自身が4人目を4月下旬に出産した当事者。議案を目にした時のショックは大きかったが「公平に多くの市民が安心できる子育て環境の充実を」と会派の意向に沿い、採決当日朝までは廃案の賛成討論まで予定していた。共産党の長谷田公子市議は「子育て支援の後退、施策決定過程が不明瞭」などとする討論で、党として明確に反対した。田部井美晴市議が所属する公明党は、採決時に反対が明らかになった。

 伊勢崎市議会定例会の6月18日開催本会議の高橋市議の質問で、出産祝金廃止条例案の今後の方針に加えて、条例案に対する市民の意見内容も明らかになった。否決前の意見は「継続か否かの問い合わせ」と「継続要望」が各3件、「不妊治療補助振り替え」1件の計7件だった。このうち2人が市民への周知期間が短いことも指摘していた。否決後は「継続か否かの問い合わせ」2件に留まった。

 ※次回、次々回に堀地和子・小暮笑鯉子市議のインタビュー記事掲載予定

民家やアパート、風景など重要で印象的シーンを伊勢崎市内で撮影
   横山秀夫原作 映画「影踏み」監督や主演者ら伊勢崎市長表敬訪問(2019/06/05)
【写真】上:伊勢崎市庁舎の市長室で記者会見した、(右から)五十嵐市長、篠原監督、主演の山崎さん、原作者の横山さん。下:撮影に使われた伊勢崎市東本町の文具店

 群馬県内の全編ロケの中でも伊勢崎市内で多くの撮影が行われた、横山秀夫さん原作映画「影踏み」(篠原哲雄監督)の関係者が、11月の全国公開に先駆けて5日、五十嵐清隆伊勢崎市長を表敬訪問した。ミュージシャンで主演の山崎まさよしさん、篠原監督、横山さんらが、市や市民に感謝を述べるとともに映画の撮影秘話を語った。

 元上毛新聞記者で「クライマーズ・ハイ」「64」などで知られる横山さんは、警察目線の犯罪小説が多いが、「影踏み」は泥棒(作品では忍び込みのプロ“ノビ師”)が主人公という異色作。映画は謎解き犯罪ミステリーにとどまらない、奥深いヒューマンドラマが展開する。会見では山崎さんを犯罪者にしてしまったことを詫びる横山さんが「もう少し後なら一級建築士(現在のベストセラー『ノースライト』主人公)に」と笑わせた。

 篠原監督によると、伊勢崎市内では主人公が忍び込む民家や川の土手など、いずれも重要で印象的なシーンを撮影。「人々が、ごくごく普通に暮らす庶民的な雰囲気がいい」とロケ地選定の理由を説明。撮影に協力してくれた市民や関係者に感謝した。主演の山崎さんは保育所の撮影などの印象から「子育てしやすい地域では」と感想を語った。伊勢崎市の主要施策ともなっている「子育て環境の充実」の指摘に、五十嵐市長は満足そうに頷いていた。

 伊勢崎市文化観光課の要請を受けて、市内で民間の撮影候補地探しに奔走したのは、「いせさきフィルムコミッション応援団」(五十嵐均団長)。主人公の山崎さんが忍び込む一般的な民家や豪邸、小野真千子さん演じる主人公の恋人が暮らすアパート(三光町)、うらぶれた文具店という設定の文具のシマ(東本町)など、いずれも数ヵ所を提案したという。文具店店主は滝藤賢一さんが演じている。市施設ではで第三保育所(昭和町)、いせさき聖苑(波志江町)などで撮影した。

 五十嵐市長も元上毛新聞記者で、横山さんとは旧知の仲。1987年発生の功明ちゃん誘拐殺人事件では、市長が群馬県警のキャップで、横山さんがサブキャップを務めた。「あの時、私の忠告を聞いていたら、今の横山さんはなかったかもしれない」と五十嵐市長が自虐的に明かしたのは、横山さんが作家になるために、あえて会社を辞めようという時「大変だから会社に残って作家を目指したら」というアドバイスだった。

 同映画は伊参スタジオ映画祭などでつくる「影踏み」製作委員会が製作。篠原監督が22年前に同スタジオで撮影した「月とキャベツ」で山崎さんを主演に起用した縁で、再びタッグを組む。

伊勢崎市民プールが施設老朽化で来年度利用休止
   休止後は市内他2プール施設も含めて総合的に検討(2019/05/14)
【写真】約半世紀、夏季には子供たちの声で賑わった華蔵寺公園内の伊勢崎市民プール

 ウォータースライダーや流れるプールなどで約半世紀、市民に親しまれてきた華蔵寺公園内の伊勢崎市民プール(伊勢崎市堤西町)が、来年度で利用休止となる。施設の老朽化が原因で、5月末から実施する安全点検などで、損傷の程度によっては今夏の利用休止も検討する。伊勢崎市は休止後について、他の市内のプール施設も含めて、プール施設の在り方を総合的に検討する。

 伊勢崎市民プールは、華蔵寺公園内の各種運動施設(野球場、体育館、陸上競技場、競泳場)のひとつとして1971年にオープンした。プールは50メートルと25メートル、小型スライダー付の子供プール、一周120メートルの流水プールなどを整備。人気を集めたウォータースライダーは、高さ15メートルが2基、約7メートル2基を設けている。

 施設は50メートルプールの底亀裂が年々激しくなり、流水プール配水管からは漏水、機械設備などの老朽化が著しい。このため安全な管理・運営が見込めないとして伊勢崎市は、来年度からの利用休止を決めた。今夏は例年通りの運営を予定しているものの、運営開始前の安全点検で不安が生じた場合は、今夏からの休止も検討する。

 伊勢崎市内には市民プールの他、通年利用の温水プール、あずまウォーターランド(伊勢崎市田部井町 1998年オープン)と境プール(伊勢崎市境下武士 1982年オープン)がある。あずまには25メートル・幼児プールの他、長さ50メートルのウォータースライダーを設けている。境も流れるプールや直線スライダーが楽しめる。市民プール休止後は、これら2施設も含めてプール施設を総合的に検討する。







地域の見守りに「お節介」の精神を活用するマニュアル冊子発刊
   地域の支え合い体制づくりに取り組む「あずま地域協議体」(2019/04/25)
【写真】冊子「おせっかいなまち あずま」(保存版)と冊子を手にする小暮代表

 住民同士で支え合おう、という地域づくり団体「あずま地区協議体」(小暮利明代表)は、お節介のマニュアル冊子「おせっかいなまち あずま 〜さりげない見守り・無理のない見守り〜」を5月1日に発刊する。関係団体や関係者に500部配り、お節介の輪を広げる。4月27日には、あずま公民館で関係団体を招き、発刊説明会を開く。

 冊子では気軽な笑顔の「おはよう」「こんにちは」のあいさつが、相互の元気を知り、知らせる活動の第一歩と提言。これを推し進めた「見守りおせっかい」で、高齢者の異変、子供の悩みや助けを求める声なき変化の察知を促そうと呼びかけている。少し変だな、程度の変化から緊急事態までの具体的事例も列挙。気付いた際の対処方法、各種団体や行政相談先などを紹介している。

 同協議体が事前に実施したアンケートによると、近所の困りごとには世帯の約8割が対応可能と回答している。そこで「余計なお世話」扱いされているお節介の人情を見守り活動に活用。具体的な行動に広げようとマニュアルを作成した。子育て世代の転入、町内会行事などの不参加が5割(未回答含む)もあり、住民同士の交流を深めてもらおうと、あずま地区、各行政区の行事なども紹介している。

 全国の市町村は少子高齢化が急速に進む中で、地域の実情にあった高齢者の暮らしを地域で支える「地域包括ケアシステム」の構築に取り組んでいる。伊勢崎市はその一環として2016年4月から、市内の11圏域に協議体の発足を促し、住民主体の自主的な地域づくりを支援している。

 あずま地区協議体では毎月1回程度の会議で発刊準備を進めてきた。参考にしたのは東京都練馬区の光が丘地区連合協議会の冊子「おせっかいなまち光が丘〜孤立死ゼロをめざして〜」。小暮代表は「地域の皆さんと、様々なお節介に関する情報を共有することで、地域がより安心して暮らせるよう一緒に考えていきたい」と発刊の意図を力説する。




女性の美を理想的な体つくりで追求する新施設 伊勢崎市喜多町に
   全国展開のGENKIDOが群馬クレインサンダーズと提携・開設(2019/04/12)
【写真】グンマ・クレイン・サンダーズ・ビューティー・アンド・コンディショニング。上左: 専属トレーナーがストレッチケア。上右:鍼ケアはリラックスタイム。下左:建物外観はカフェの雰囲気。下右:婦人科系疾患の改善も期待できる骨盤調整

 伊勢崎市上泉町に本社を置き、整骨院・鍼灸院などを全国展開しているGENKIDO(南山弘社長)は、オフィシャル・メディカルパートナーを務める、バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)の群馬クレインサンダーズと提携し、同市内喜多町に理想の体づくりを目的とした女性向け「GUNMA CRANETHUNDERS BEAUTY&CONDITIONING(グンマ・クレイン・サンダーズ・ビューティー・アンド・コンディショニング)」を開設した。

 骨盤調整、美容鍼・鍼ケア、ストレッチケアに食事管理、トレーニング動作指導、カウンセリングを施して総合的に体をケアする。鍼は3人の鍼灸師資格保持者を確保。ストレッチケアも専属トレーナーが指導。産後の骨盤調整など、婦人科系の疾患も改善も期待できるという。組み合わせは個々の希望や体の状態にあわせてオリジナルプログラムを組む。

 美に関わる職種では自身の“美力”のアップ。立ち仕事で蓄積する腰痛、肩こり、足の疲れを軽減。産後の体型を戻す際はトレーニングだけでなく、授乳中の栄養バランスのアドバイスやリラクゼーション、骨盤調整などの組み合わせが有効。肥満解消やはつらつとした健康的な体づくりで、仕事もプライベートも日々のパフォーマンスの向上を目指す。

 1回80分のセッションが基本。カウンセリングにより時間内で、トレーニングから各種ケア、鍼など、オリジナルプログラムを設定する。セッションは1カ月に4回、8回、12回コースからある。食事制限は頑張って短期間に結果を出すコース、お酒や炭水化物もある程度は摂取可能なプチ糖質制限コースなど選択性を採用している。4月中は無料体験会を実施中。問い合わせは同施設TEL:0270−22−4700へ。

 同時に伊勢崎市上泉町に開設したのが「群馬クレインサンダーズスポーツコンディショニングジム」と「同鍼灸整骨院」の2施設。トップスポーツ選手と同水準のボディケア、リハビリ、トレーニング、メンタルサポートが受けられる。子供から大人まで幅広い世代が対象。ジムでは筋力を大きくする最新器具などを導入。ニーズに合わせた鍛え方ができる。問い合わせは同ジムTEL:0270−21−1695へ。