【写真】力強い歌声で会場を沸かせた「たか(左)&ゆうき」のお出かけ支援ライブ

ALS患者でも気軽にライブへお出かけ、バンド生演奏楽しむ
看護師やリハビリスタッフ常駐の安心外出(2026年4月26日)

日本ALS協会群馬県支部(町田玲子支部長)は4月18日、ナルセグループ伊勢崎市民プラザで「お出かけ支援IN伊勢崎」ライブを開いた。筋力が徐々に低下する難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」患者とその家族が、看護師やリハビリスタッフが常駐する会場で、気軽に外出を楽しめるイベントは今年で3回目。来場者はALS患者シンガーとその介護にあたる介護士バンド、プロ歌手をゲストに招いたもうひと組のバンドの生演奏を楽しんだ。

「たか&ゆうき」は、ヴォーカルの”たか”こと古内孝行さん(46)とギターの介護福祉士兼ミュージシャンの”ゆうき”こと石川祐輝さん(44)のユニットバンド。埼玉県所沢市を拠点に活動している。たかさんが週3回通うデーサービスで、祐輝さんがその介護を担当。その際に練習も行っている。シンガーソングライターだったたかさんが自作の「Light It Up Blue」など、喉の渇きに時折、水分補給の介助を受けながら思いを込めて歌い上げた。
ステージを盛り上げた安居さん(左端)と小高さん(右端)
【写真】「たか&ゆうき」の脇でステージを盛り上げた安居さん(左端)と小高さん(右端)

「たか&ゆうき」の脇でステージを盛り上げたのは、メンタルヘルスのハンディを持つシンガーソングライター、パーカッションの安居浩二さん。音楽療法士でやはりシンガーソングライターの小高祐美さんはアコーディオンとダイナミックなパフォーマンスで観客にインパクトを与えた。異業種交流会「ビーネット21」の有志で結成した「The B-nets」バンドは、オリジナル曲の他、なつかしい楽曲を披露。プロ歌手の中村悦子さんのバックバンドも務め、当日も中村さんをゲストに招いて会場を沸かせた。協会群馬県副支部長の板橋亨さんは同交流会の会員。


「プレイバックパート2」を華麗に歌った中村さん
【写真】「プレイバックPart2」を華麗に歌った中村さん

The B-netsのヴォーカルは、異業種交流会の伊藤博英代表
【写真】The B-netsのヴォーカルは、異業種交流会の伊藤博英代表

ALS患者の外出のきっかけづくりのために始まったお出かけ支援イベントは、azbil(アズビル)みつばち倶楽部の支援を受けて毎回開催している。2回目の昨年は、群馬県庁の見学とミュージシャンを招いた食事会で、「たか&ゆうき」は都合でリモート出演に留まった。このため今年はリベンジ出演となった。患者で気管支切開により声を失った町田支部長だが、食道発声方法で「多くの皆様の協力で、出かける機会を得ることができた。たかさんの力強い歌声には感動した」と食道粘膜の振動で声を発し、関係者の協力に感謝した。