【写真】SDGs活動推進で中小企業を応援。「異業種交流会ビーネット21」例会でセミナーを開いた第一生命保険群馬支社

SDGs活動に意欲的な伊勢崎市内の中小企業
 第一生命が全国SDGs取組アンケート調査3万社


 2030年までに持続可能で、よりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。第一生命保険(本社・東京都千代田区)が全国の中小企業を対象に、その取り組みをまとめたアンケート調査によると、伊勢崎市内の中小企業は取り組みやテレワーク導入、感染予防対策などで群馬県・全国平均をいずれも上回っていることが分かった。調査は6月21日〜9月30日の期間中、全国30,160社(群馬県内2,965社のうち伊勢崎市内281社)の回答を集計した。

 それによるとSDGsの取り組みで既に実施している伊勢崎市内の企業は35・9%。これに対して群馬県平均は28・9%、全国平均は25・0%に留まっていた。群馬県内の最高は玉村町内企業の41・5%、藤岡市内企業が37・63%と続いた。高崎市は31・3%、前橋市が26・3%、太田市22・7%と、ばらつきもみられた。災害対策のBCP(事業継続計画)の取り組み項目も、テレワーク導入に限って見ると、伊勢崎市内企業は11・4%で、全国平均9・4%、群馬県平均7・3%を上回った。

 環境対策取り組みの最多は、自治体ごとの集計によると「LED導入」「廃棄物削減」「ペーパーレス推奨」が上位3項目に並んだ。従業員の健康管理・促進で最多項目はいずれも「感染予防対策」。実施は群馬県平均62・2%、全国平均は58%に対して、伊勢崎市内の企業は71・2%と対策強化が進んでいる。自治体企業ごとの簡易集計冊子では、他に「社会活動への取り組み」「健康診断実施の有無」「事業継承」「コロナ前後の売上比較」など全8項目を紹介している。

 第一生命保険は調査結果を全国版、都道府県別の詳細・業種別データにまとめ、中小企業活動応援の一環として官公庁に提供している。同群馬支社は、自治体主催の健康・スポーツイベントのブース出展、健康診断・がん検診受診推奨、健康情報の発信など、地域課題の解決を通してSDGs実現を推進。群馬県内自治体とは包括連携協定を順次、締結してきた。7月8日に伊勢崎市と締結した連携は、「健康増進」「防犯防災」「子育て支援・保育対策」「高齢者・障碍者支援」など10項目に及ぶ。(2021年12月27日)