【写真】伊勢崎JCが主催した2017年衆院選群馬2区の公開討論会

次期衆院選で初の投票特典“センキョ割”
伊勢崎JCが桐生JCと共催 啓発動画配信も

 9月までには確実に行われる次期衆院選。伊勢崎青年会議所(JC 矢島敏也理事長)は群馬2区立候補者の公開討論会の開催にあたり、若い世代を中心として投票を促そうと、投票者特典サービスイベント「センキョ割」を実施する。桐生JC(黒澤卓也理事長)と共催し、啓発動画も制作、配信する。1月伊勢崎市長選の公開討論会時のアンケート調査を踏まえ、投票率向上に向けて対策を検討していた。

 センキョ割は投票後、事前に募った参加店に投票証明書や投票証拠写真などを提示すると、特典やサービスが受けられる期間限定イベント。若者の投票活動を促そうと一般社団法人選挙割協会(佐藤章太郎会長 事務局:東京都世田谷区 2020年2月設立)が提唱し、その前身の(株)ワカゾウ(前同社長)が2012年から呼びかけて全国に広がっている。群馬県内では3月の館林市長選で、館林JCが初めて実施した。協会によると全国ではJCの他、商店街、地域の各種任意団体などが主催しているという。

 イベント協力店は7月中旬から募集を始め、8月中旬までに確定させる予定。50店舗を目標にしている。投票の際に投票所で投票済証明書を発行してもらい、参加店に提示してサービスを受ける仕組み。討論会会場は伊勢崎市文化会館を予定しているが、状況によっては桐生市との中間地点なども検討する。市内のさまざまな行事や事業で協力関係にある、伊勢崎商工会議所青年部にも協力を呼び掛ける。

 伊勢崎市長選公開討論会では動画投稿サイトユーチューブに討論会の様子を配信した。これにに手ごたえを得た伊勢崎JCでは今回、新たな選挙啓発動画も制作、配信する。上映時間は10分程度を予定。若者に関心を持ってもらえる出演者の起用を検討している。その他各種SNSを駆使して若者を中心に市政への関心を高めてもらい、選挙投票を促していく。

 伊勢崎市長選公開討論会で実施した会場とWebによるアンケート調査。来場を制限したコロナ禍の来場者50人中46人、Web総再生回数3865回中29人の計71人から回答を得た。投票先を事前に「決めていた」は35人(会場26、Web9)と半数を占めた。「決めていない」人は「大いに」「ある程度」を含めると27人(会場8、Web19)が「参考になった」と答えた。「討論会が市政を考えるきっかけとなったか」には「大きなきっかけに」29人(会場20 Web9)で、「きっかけに」の36人(会場19人、Web17人)を加えると、9割が公開討論会を評価した。(2021年6月30日)