東側がほぼ全面ガラス張りの開放的な1階ロビー(下)。2階ロビーもゆったり

「あずま」など周辺3支店を移転・統合 群銀の新伊勢崎支店16日開店
ロビー・応接・設備を拡充 内装イメージに銘仙(23年1月14日)

 店舗ネットワークの最適化に取り組んでいる群馬銀行は16日、敷地内に建て替えた新伊勢崎支店(伊勢崎市本町、牧司郎執行役員伊勢崎支店長)で営業を始める。ロビーや相談・応接室を拡充し、全自動貸金庫、バリアフリー設備など利便性と機能性を高めた新支店に、周辺店舗3支店を順次移転・統合し、営業体制を再構築する。現店舗は解体し、駐車場として80台(工事前は60台)に拡張する。

 現店舗の北東の駐車場に建てた新店舗は、南北に長い2階建て延べ540平方mの広さ。1階は広いロビーと受付(ハイカウンター8、ローカウンター4)の他、応接室3室を設け、バリアフリートイレ、車いすを設置した。エレベーターを設けた2階も応接2室の他、3分割できる多目的ルームで実質5室の応接室を確保している。1階ロビーの壁は銘仙をイメージさせる色彩とデザインを施し、和のテイストを醸し出している。

群銀伊勢崎支店
南北に長い,2階建ての群銀伊勢崎支店の新店舗(上)。築70年の現店は解体後駐車場に

 支店の移転・統合は16日に伊勢崎西(三光町)。3月13日に伊勢崎北(寿町)、あずま(田部井町)を実施する。伊勢崎支店内で3支店が営業し、店名や店番、口座番号は変わらない。通帳、証書、カードもそのまま利用可能。伊勢崎支店の職員は現在約60人だが、新店舗では3〜4割の人員増を見込んでいる。現店舗は前身の群馬大同銀行時代の70年前に建て、3階建て580平方mの規模。解体後は6月5日までに駐車場としての整備を予定している。

 地域の中核支店に周辺支店を集約する支店統・廃合は「ブランチ・イン・ブランチ」と呼ばれ、伊勢崎市内では昨年3月、先行して伊勢崎南支店(山王町)を豊受支店(馬見塚町)に移転・統合している。また赤堀支店(市場町)は16日、融資・資産運用業務などを伊勢崎支店(フラッグシップ店)に集約し、預金・為替など日常的な業務の特化支店(サテライト店)として機能を見直す。

 口座開設を始めとする窓口業務は現在、インターネット上からも可能。昨年4月にサービス開始の同行公式「ぐんぎんアプリ」では、スマホで口座残高の確認、振込・振替などができる。経営合理化とサービス改善に向けた支店の統廃合は、こうしたデジタル化の進展も背景にある。一方同行では、融資や資産運用などの対面業務の充実も図り、昨年6月には宮子町のベイシア西部モール内に住宅・各種ローンなどを扱う個人相談プラザを開設している。