【写真】吹き抜けリビングの開口部に土間(左)とタイルデッキ(大進建設モデルハウス)

土間とデッキで"半ソト"空間 健康住宅の大進建設がモデルハウス
15区画、統一コンセプトで競う住宅展示場「前橋江木会場」(22年7月5日)

 コメリパワー前橋店とダイソーとりせんローズタウンショッピングモールに隣接する住宅展示場「上毛新聞コンセプトホーム 前橋江木会場」。ウチとソトをつなぐ中間領域「間のある家」を統一コンセプトに、住宅会社15社がオリジナリティあふれる設計・施工を競っている。個別に事前予約の他、定期開催イベントでは予約不要で各社のモデルハウス見学が可能。展示期限限定で、終了後は希望者に分譲販売される。

 大進建設(伊勢崎市平和町25−5 齋藤元秀社長 電話0120-85-3341)は、快適な健康住宅を提案する単独の南千木モデルハウス(伊勢崎市南千木町)に続き、総合展示場の前橋江木会場に出展した。構造は木造軸組の2倍以上の柱を使用した独自の「耐家工法」。子供2人の4人家族を想定した2階建て3LDKで、延床面積は約125平方m。漆喰や無垢材など自然素材の他、「癒しろ炭」の埋設で健康生活にこだわっている。

 吹き抜けのリビングダイニングから開口部に目を向けると、外に続くタイルデッキと多目的利用を可能にする土間(約8・3平方m)が視界に入る。タイルデッキと土間と室内は回遊性を持たせている。いわば”半ソト空間"、ともいえる統一コンセプトの中間領域「間のある家」を構成している。生活の場を少し外に近づけるような、玄関先に設けた洗面などの提案も新鮮だ。

 前橋江木会場の15区画はそれぞれの接道が一部、多少の曲線を描き、ほぼ三角形道路の内外に配置されている。一般的な住宅分譲地のような画一的形状は少ない。むしろ変則的で、敷地環境によっては、より設計力が求められる。道路から少し奥まった土地形状の大進建設のモデルハウスは、徐々に引き込まれた先に静かな佇まいをのぞかせるなど、アプローチも工夫している。