
【写真】例年以上に市政について雄弁に語った臂市長
― 伊勢崎織物協同組合所有地に計画している、図書館を核にした複合施設の基本構想によると、図書館・織物産業伝承・インキュベーション(アイデアや技術の事業化サポート、起業家やスタートアップ企業支援の取り組み)の3機能で構成しています。それぞれの面積も提案されていますが、固定化したものでしょうか。
臂市長 これらを相互に連携することで、中心市街地のにぎわい創出という基本方針の実現を考えている。図書館にもインキュベーションや起業、経営などに関する書籍、織物・地元企業に関する書籍を充実させたい。それらを集めた情報コーナーを設けるなど、3つの機能の相乗効果を発揮することで、拠点全体の価値を高めていく。そのためには拠点内での多様な活動が連携・融合し、利用面と管理面双方の視点から、効率的な動線計画や施設配置の工夫も必要だ。
― 民間資金やノウハウを活用して公共施設を整備・運営する官民連携手法PFI推進のため市は「民間資金等活用事業推進機構」(本店:東京都千代田区)と協定を結びました。図書館複合施設整備ではどのような活用を考えていますか。
臂市長 従来の公共施設整備では設計、建設、維持管理、運営まで、それぞれを具体的な工法、材料、手順などを決めた「仕様規定」に基づいて別々に発注していた。これらを達成すべき目標による、一定の範囲内で設計者の技術や工夫に委ねる「性能規定」による、一括で長期的な発注にしたい。これにより民間事業者のノウハウを最大限活用し、効率的で質の高い施設整備が期待できる。運営ではサービス面の向上も見込める。長期的な視点で事業化を図ることができ、民間資金の活用で財政負担の平準化も期待できる。今年度は改めて、PFIも含めた事業手法の客観的な評価、検討を行い、整備手法を固めていきたい。
― 民間投資を呼び込むためには、事業者にとっても「参加したい」と思わせる事業計画が求められます。
臂市長 今年度に進める事業者選定に向けた要求水準書の作成で、必要に応じて導入機能に関わる専門家や市民の皆さまの意見を聴き、利用者にとって魅力ある事業となるよう取り組みたい。同時に民間事業者からの意見徴収を通して、多くの事業者が参入意向を持てるような計画を検討していく。
― 中心市街地の活性化には、整備が進むJR伊勢崎駅前から南下するシンボルロード(幅員28m)の活用にも期待が高まります。
臂市長 ”ウオーカブル”な歩行者空間の整備を目指している。図書館複合施設整備などと歩調を合わせて、一体感や街の連続性が体感できるような整備を進めていきたい(終わり)。
【取材メモ】
取材終了後そそくさと帰り支度を始めると「ISECAの件は」と逆に臂市長から話題を振られた。事態発生前で、事前提出質問に盛り込めなかったプレミアムキャンペーン初日即売騒動。当日の追加質問予定が取材超過時間に気を取られ、脳裏からすっかり抜け落ちていた。
臂市長は伊勢崎市の物価高対策として、水道料金の基本料金の4カ月間減免、子ども1人当たり2万円の支給、65歳以上の高齢者に1万円分のISECA使い切りカードの配布、小学校給食費無償化(1月〜3月)などに触れ、2万円のポイント分7億円のISECAプレミアムキャンペーンを最大の切り札に挙げた。
市民限定でなかったことについては、「地域の加盟店で消費されることで、地域経済を潤す」地域通貨本来の目的を強調。現行システムに市民限定を加えると、その判別作業に時間と経費が掛かるため「市民に一日も早く”真水”で届けたかった」と理解を求めた。
その一方、生活支援が本当に必要な市民に届けられなかったことにも思いを寄せ、混乱を招いた見通しの甘さを反省していた。自らも様々な場でキャンぺーンを案内してきたが「周知が足りなかったのでは」といった一部の声に「周知し過ぎた・・」のつぶやきがこぼれた。
【1】【2】【3】
官民連携PFIを活用 にぎわい創出の図書館複合施設整備
臂泰雄伊勢崎市長に聞く‐2026【3】(2026年4月13日)
臂泰雄伊勢崎市長に聞く‐2026【3】(2026年4月13日)
― 伊勢崎織物協同組合所有地に計画している、図書館を核にした複合施設の基本構想によると、図書館・織物産業伝承・インキュベーション(アイデアや技術の事業化サポート、起業家やスタートアップ企業支援の取り組み)の3機能で構成しています。それぞれの面積も提案されていますが、固定化したものでしょうか。
臂市長 これらを相互に連携することで、中心市街地のにぎわい創出という基本方針の実現を考えている。図書館にもインキュベーションや起業、経営などに関する書籍、織物・地元企業に関する書籍を充実させたい。それらを集めた情報コーナーを設けるなど、3つの機能の相乗効果を発揮することで、拠点全体の価値を高めていく。そのためには拠点内での多様な活動が連携・融合し、利用面と管理面双方の視点から、効率的な動線計画や施設配置の工夫も必要だ。
― 民間資金やノウハウを活用して公共施設を整備・運営する官民連携手法PFI推進のため市は「民間資金等活用事業推進機構」(本店:東京都千代田区)と協定を結びました。図書館複合施設整備ではどのような活用を考えていますか。
臂市長 従来の公共施設整備では設計、建設、維持管理、運営まで、それぞれを具体的な工法、材料、手順などを決めた「仕様規定」に基づいて別々に発注していた。これらを達成すべき目標による、一定の範囲内で設計者の技術や工夫に委ねる「性能規定」による、一括で長期的な発注にしたい。これにより民間事業者のノウハウを最大限活用し、効率的で質の高い施設整備が期待できる。運営ではサービス面の向上も見込める。長期的な視点で事業化を図ることができ、民間資金の活用で財政負担の平準化も期待できる。今年度は改めて、PFIも含めた事業手法の客観的な評価、検討を行い、整備手法を固めていきたい。
― 民間投資を呼び込むためには、事業者にとっても「参加したい」と思わせる事業計画が求められます。
臂市長 今年度に進める事業者選定に向けた要求水準書の作成で、必要に応じて導入機能に関わる専門家や市民の皆さまの意見を聴き、利用者にとって魅力ある事業となるよう取り組みたい。同時に民間事業者からの意見徴収を通して、多くの事業者が参入意向を持てるような計画を検討していく。
― 中心市街地の活性化には、整備が進むJR伊勢崎駅前から南下するシンボルロード(幅員28m)の活用にも期待が高まります。
臂市長 ”ウオーカブル”な歩行者空間の整備を目指している。図書館複合施設整備などと歩調を合わせて、一体感や街の連続性が体感できるような整備を進めていきたい(終わり)。
【取材メモ】
取材終了後そそくさと帰り支度を始めると「ISECAの件は」と逆に臂市長から話題を振られた。事態発生前で、事前提出質問に盛り込めなかったプレミアムキャンペーン初日即売騒動。当日の追加質問予定が取材超過時間に気を取られ、脳裏からすっかり抜け落ちていた。
臂市長は伊勢崎市の物価高対策として、水道料金の基本料金の4カ月間減免、子ども1人当たり2万円の支給、65歳以上の高齢者に1万円分のISECA使い切りカードの配布、小学校給食費無償化(1月〜3月)などに触れ、2万円のポイント分7億円のISECAプレミアムキャンペーンを最大の切り札に挙げた。
市民限定でなかったことについては、「地域の加盟店で消費されることで、地域経済を潤す」地域通貨本来の目的を強調。現行システムに市民限定を加えると、その判別作業に時間と経費が掛かるため「市民に一日も早く”真水”で届けたかった」と理解を求めた。
その一方、生活支援が本当に必要な市民に届けられなかったことにも思いを寄せ、混乱を招いた見通しの甘さを反省していた。自らも様々な場でキャンぺーンを案内してきたが「周知が足りなかったのでは」といった一部の声に「周知し過ぎた・・」のつぶやきがこぼれた。
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