「元気なうちこそ介護の準備を」ケアマネージャー細井講師
終活セミナー「介護保険の準備講座」開催
【写真】伊勢崎市民プラザで開かれた終活セミナー「介護保険の準備講座」

「元気なうちこそ介護の準備を」ケアマネージャー細井講師
終活セミナー「介護保険の準備講座」開催


 伊勢崎市民プラザで12月10日、「介護保険の準備講座」をテーマに終活セミナーが開かれた。ケアマネージャーの細井靖子さんが、ヘルパー職時代の現場の実例を交え、わかりやすく公的介護保険について解説した。

 セミナーでは保険給付の対象となるさまざまなサービスを紹介。掃除や洗濯などの生活援助、入浴・更衣・トイレ介助などの身体介護を挙げ、家族など利用者以外は対象にならないことを指摘した。

 ヘルパー職としての勤務経験のある細井さんが、当時はサービスできなかったという爪切り、体温・血圧測定、耳垢除去。現在は原則として医療行為でないものは、身体介護として利用できることにもふれた。

 介護が必要になった場合、それが何年続くかわからない。その際は自宅か施設、あるいはグループホームなどの選択枝があるが、「どのように暮らしたいか」を元気なうちに考え、費用のメドや介護情報を収集するなどの準備の必要性を強調した。

 細井さんはケアプランねこのて管理者で、「介護離職しない訪問サービス活用術」、「失敗しない施設選び」、「選んでほしいデイサービス」などを《教えるケアマネシリーズ》として、アマゾンから電子書籍出版している。

 終活セミナーを主催したのは、全国シニアライフサポート協会の群馬県伊勢崎市支部の葬儀社(伊勢崎市寿町)。同社は同セミナーを毎月定期開催しており、次回も伊勢崎市民プラザで2019年1月26日、「お布施と戒名」をテーマに開催する。参加は無料。問い合わせは同社(電話0270-40-6863)へ。(2018年12月10日)