【写真】伊勢崎銘仙について熱く語る杉原みち子さん

世界が評価した伊勢崎銘仙、講演会で現地の感動を語る
英ビクトリア&アルバート博物館展覧会レセプション出席の杉原さん

 いせさき銘仙の会代表世話人の杉原みち子さんが8月31日、伊勢崎市倫理法人会のモーニングセミナーで「銘仙 英ビクトリア&アルバート博物館(V&A)へ」をテーマに、「世界が認めた」伊勢崎銘仙の世界的評価を語った。ロンドンのV&Aで2月26日開催の「着物 京都から世界へのランウェーへ」展覧会レセプションに有志とともに出席。その感動をプロジェクタスクリーンに映し出しながら熱く解説した。

 V&A はビクトリア女王時代の1853年に開館。芸術とデザインに関する世界有数のコレクションで知られ、西洋以外のファッションに焦点を当てた展覧会は初めてという。展示されたのは伊勢崎銘仙の技法のひとつ「併用絣」で制作した着物。加えて市民有志で約半世紀ぶりに技法を復活させた制作時に使う型紙、それらの工程を記録した映像、職人らの名前が博物館のコレクションとして永久保存される。

 杉原さんは銘仙復活プロジェクトのもう一人の発起人、金井珠代さんらが高齢者となった20人の職人を訪ね歩き、技術を復活させた取り組みを紹介。さらに次世代に語り継ぐための重要記録の取りまとめにも取り組んでいることにもふれた。併用絣などの伊勢崎銘仙を含む、鏡張り天井の銘仙を集めた圧巻の展示会場も写真で紹介していた。

 杉原さんの前に設置された飛沫感染防止3点直立パネルは、正面パネルを少し前傾させることで照明や撮影時の反射を抑える構造。伊勢崎市倫理法人会会員の三山テクノス(伊勢崎市赤堀今井町、赤石祐司社長)が開発した製品で、プロジェクタスクリーンのキャスター付き自立スタンド(写真左)とあわせて伊勢崎市倫理法人会に寄贈した。(2020年9月13日)